肌寒い風が戸窓の隙間から
目が覚めた夜に そっと空を覗いた
黒い空間に月の明かりだけ
静かな明かりが淋しさだけを…
包んでくれた
不安にかられる時間の中で
貴方の声を 耳を澄まして待ってる
足に戸惑いが絡まりあって
戸惑いの中で這いつくばった…僕は
二人だけの季節で 二人だけの時間を 二人だけの絆を結んだ
最後の約束を 最後の口づけと 最後に貴方の行方を
永遠の離別…告げられた夜に…
独り残されて そっと呟いた…
「どこにも 行かないで」
止められないなら ずっとこのままで…
時の足跡も 時の傷跡も…
「貴方もここにいて」
存在するはずのない永遠を 感じさせてくれた貴方と
永遠なる季節の中でいつまでも
いつまでも…
貴方の温もり感じてた朝に
凍えた身体を貴方と重ねた
「ずっと…ずっと…忘れない」
震えてる声跡が部屋に響き渡る
「眼を閉じればまた明日がくるよ…」
と言い残して
『サヨナラ』